経営者の心得

2008/07/10

夫と私が有限会社ティー・ディー・システムズを神奈川県で立ち上げたのは、平成元年3月。
夫は営業やら仕事に専念したいから
「おまえ社長しろ」とつるの一声で、私が代表取締役。
当時の私は、会社を持った実感も無く、社長=優雅=セレブ(であるはずもないのに)と思っている、まさしく肩書きだけのおねーちゃん社長だった。
そのころ首都圏では、OLが300万貯めて起業し「女で社長さん」はそんなに珍しくなかった。
でも業種が"硬派"だったからか、
メインバンクの第2地銀のS銀行に行くと、支店長さんが
「あらんだまさん、コーヒー飲んで行きませんか?」
とわざわざ声をかけてくださって、応接に通された。
いままでやってきたこと、なぜ会社を興したか、なぜ私が代表か、今のこの業界のことなどなど
話は尽きなかった。
お話しているうちに気がついた。
このレベルの人たちと話すには、私は知識が足りない。
活字中毒ではあったが、活字の種類を変えた。
敬語は使えたが、社会人としてのきちんとしたマナーもあるのだと気がついた。
回を重ねるごとに、支店長さんは経営者としての心得を、さりげなく、しかし厳しく説いた。
私の"底の浅さ"あきれたか、こんなんで社長やってもらったんじゃかなわない、と思ったのか、
ふらっと銀行に行ってのレクチャーは、半年ほども続いただろうか。
バブルがはじけたとき、この銀行は不良債権が一番少なかった。
『どんなときも堅実であること』
それが企業が黒字で存続し続ける基本であり、まわりを幸せにする、と彼は私に常に教えていた。
そして、勉強し続けなさいと・・・。