恐竜博2011

2011/07/21
恐竜博2011.jpg日南に住む友人の息子で、現在30歳半ば過ぎのいいおっさんになっているのが、5歳の時、ひとりで、飛行機乗って、東京の我が家に遊びにきた。
寒~い冬だった。
どこかに連れていってあげなきゃと思いついたのが、国立科学博物館と上野動物園。
南国宮崎の少年らしく、かなり薄着。
木枯らしの吹く上野公園を横切って、国立科学博物館の中に入ったときは、暖かくてほっとした。
くじらだか、大きな骨が、天井から吊ってあったけど、
記憶が鮮明でないのは、あんまり興味をひかれるのがなかったからだろう。
今回、それ以来の入館。
特別展は「恐竜博2011」
メインの”骨”のティラノサウルスとトリケラトプスとは、映画『ジュラシックパーク』に出てきた、どれだろかと思いつつ・・・
最近の恐竜研究の成果で、復元するごとに、尾や首のポジションが正確になっているそうだ。
こどものころ、なめるようにして読んでいた、生物進化の絵本が絶版になったのは、あまりに解明された事実と違うからだろう。
この日は、特に暑かった。
でも思い出したのは、あの寒い日のこと。
科学博物館のあと、上野動物園へ。私たちも寒かったけど、動物たちも縮こまっていて、本来のふてぶてしさが、なかった。
歩き疲れた5歳の坊やは、動物園を出るなり「タクシー呼んでくれ~」
田舎はね、すぐ車だけど、都会は歩いて電車乗ってかえるのよっ!とっとと歩きなさいっ!
「あんときのおばちゃんは怖かったなあ」と先日、ひげ面になっていた彼に会ったら、にやにやしながら言っていた。
私はほとんど覚えてないのに、彼はこんなの見た、あんなのあったと、実によく覚えているのだ。
おまけに、世話した私になんのお礼もできないので、うさぎ跳びを見せたそうだ。
そういえば、突然動物園前で、うさぎ跳びを始めた”やつ”は、体を温めるためかと・・・
30年以上も前のなぞが解明した瞬間だった。
いやはや、恐竜の話から、ずいぶんそれてしまったわ・・・