自由の女神の内っかわ

2007/07/20
自由の女神の冠から見たニューヨーク ニューヨークに向かう道すがら、恐ろしい顔をした人形の看板が立っている。「”がもじん”じゃ」とばーちゃんが言うと、めいっこたちやおばは、げらげら笑っている。
その広告は、映画『チャイルドプレイ』の主人公チャッキー。宮崎でおばけのような怖いものをいうとき”がもじん”というそうだ。めいたちは、小さいときなかなか寝ないと「がもじんが出るよ」とばーちゃんに脅かされたらしい。
中学2年のめぐとおばは、食べたものが合わなかったらしく、調子が良くない。せっかく自由の女神のところに行く船に乗ったのに、船酔いも手伝って、公園のベンチで待っているという。
「自由の女神って大阪城みたいよね」とばーちゃんが言う。ん~土産屋あたりはいずこも同じか・・・。
夏休みだったこともあり、中に入ったらごったがえしている。列に並んだが遅々として進まない。
ばーちゃんがごそごそバックの中をさぐって、取り出した折り紙で鶴を作り出した。周りの外人さんたち(私たちが外人さんか)が興味津々、彼女の手先を見ている。覗き込むように見ていた近くの金髪の女の子に「バード」と言ってプレゼントしたら、隣にいたお母さんが「thank you!」とにこにこ。
おじもあやかも私も、折り紙でいろいろ折ったり、作り方を教えたり・・・いつの間にか女神様の頭のなかに来ていた。
見下ろしたら、めぐとおばがベンチに座っていた。
遠くを見たら、東京と変わらない高層ビルの街が見えた。
空を見たら、日本の空の色と変わらなかった・・・。