心を洗う

2012/06/12
家の花.jpg「じーちゃんは、怒ると何日も口をきかなくなるんだけど、なんで腹を立てたのかは忘れても、怒っているのよ」
軽くうけながしていたであろう賢い姑あらんだまばーちゃんは、そう自分の亭主の思い出を語っていた。
30数年、彼女を見てきて、この人の中に“怒り”は溜まらないのだろうか、と思うのだ。
私のなかで、なんとなく淀んで渦をまいているものが、ずーっとある。
この1年ぐらい、気晴らしをするにも、心がはずまないので、ずるずる・・・爆発させないようにごまかしごまかし・・・
先日ふと、ある言葉に出会った。
「心を洗う」
心療内科医の海原純子さんが紹介していたこの言葉、
怒りのもとの出来事を書きつづると、理解や洞察力が深まり、怒りが鎮まるそうだ。
書いてみた。だらだらと。怒りに決着をつけるため。
・・・私の淀みの根源は、ある”不安”、らしい。
心を洗う、とは、自分を真っ向から見つめるという作業に、ほかならない。
ばーちゃんは、それが自然体でできるのだろうか。
それとも、さっさと忘れてしまうのだろうか。
いずれにせよ、私はまだその域には達していないことだけは、確かだ・・・。